24Feb

猛毒を持つ生物は世界各地にいます。日本だとマムシ、沖縄地方だと
ハブがいますね。ただし、今回のテーマは蛇ではなく、ヒョウモンダコと
いうタコなのです。もともと日本近海にくることは稀だったのですが、
温暖化の影響からか生息域が北上しています。ヒョウモンダコの天敵が
いなければ、ヒョウモンダコはますます増えることが予想されます。
日本の海水浴場は大丈夫でしょうか。
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猛毒を持つヒョウモンダコに天敵はいるか?
ヒョウモンダコは唾液にテトロドトキシンを含む有毒種のタコです。
テトロドトキシンという名前はどこかで聞いたことがあるかもしれません。
猛毒として知られるフグの毒と同じ成分なのです。
その毒性は青酸カリの850倍程度で、人の場合1~2mg程度で致死量に達します。
ヒョウモンダコは、もともと小笠原諸島、南西諸島以南の太平洋あたりの
亜熱帯地域に生息していましたが、地球温暖化で海水温が上がり、生息域が
どんどん北に広がっています。
今では九州北部も生息域となり、それどころか
大阪湾での捕獲事例まであります。生息域が広がっていますが、天敵が
いなければますますヒョウモンダコは増え、日本の海は海水浴場もできない
という事態に陥りかねません。ヒョウモンダコは有毒種で、これを捕食する
生物はまずいません。
ただし、ヒョウモンダコの天敵は、コウイカだと
言われています。コウイカと言えば、寿司ネタでお馴染みのイカですね。
コウイカにはヒョウモンダコのテトロドトキシンが効かないそうです。
ただし、コウイカだけに頼るわけにはいけません。日本近海にはコウイカが
生息していますが、ヒョウモンダコはじわじわと生息域を広げています。
つまりヒョウモンダコのほうが優勢なのです。ヒョウモンダコだけを捕獲
したり、退治する技術は今のところありません。根本的な解決策は地球温暖化の
防止しかありません。
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これがヒョウモンダコ!海水浴場で見ても触っちゃダメ
ヒョウモンダコという名前だけあって、ネコ科の動物ヒョウのような柄を
しています。普段は地味な色をしているのですが、危険を感じると下の
写真のような青い毒々しい色になります。
【New】「殺人ダコ」と恐れられるヒョウモンダコが北上中。温暖化の影響か https://t.co/hQ1PMKVzdi pic.twitter.com/5vYRzqslMg
— ハフィントンポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2016, 2月 22
体調は足を広げても10センチくらいの小型のタコです。他の特徴として、
このタコは墨は吐きません。毒は噛み付いたときに唾液と一緒に注入されます。
もし釣り場や海水浴場でこのようなタコを見ても触ってはだめです。
それにしても、エルニーニョの影響もあるとは思いますが
地球温暖化の影響って、ただ暑くなるだけではなく
こういう細かいことにもたくさん現象が出てきますね。
今更ながら、熱く警告していた人の真意が分かります。
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