10Feb

2016年2月6日に発生した台湾地震で、台南市では地上16階建ての集合住宅が
倒壊し、現在も救助活動が続けられています。人間が閉じ込められてから
生死のラインを分ける72時間が既に経過し、あとは奇跡を待つしかありません。
ところで、台湾の臨時首都の台北市への影響はあったのでしょうか。台北都市圏は
世界でも有数の規模の都市圏で、台北に出張している方も多いはずです。
*2017年2月7日の地震については以下
>>台湾東部地震と日本との関連性はある?過去のデータを見た結果
台湾地震での台北への影響
では早速、台北への影響を見てみましょう。最初に台北がどのように揺れたか
見てみましょう。
http://www.cwb.gov.tw/V7/earthquake/rtd_eq.htm
これは台湾中央氣象局の情報です。
台北都市圏は台湾の北端にある地域で、
北にある3つの行政区からなります。北端にあって、中央をぐるっと囲まれた
場所があります。その中心部分が台北市で、その周辺は新北市です。台北の
東にある海に面した場所は港町の基隆市です。この地域の都市圏人口は
およそ700万人で、台湾の人口の30%がこの地域に集中しています。
この地域ですが、上の画像では数字がありません。台湾の震度は6段階で、
日本の旧震度と同じです、日本で震度5と6は「弱」「強」に分けられますが、
それがないだけです。表示がないということは、台湾の震度0。つまり全く
揺れていないことになります。
今回の地震で、台北への直接被害はありません。
ご家族や親戚が台北へ出張の方、観光でお出かけの方、ひとまず安心できましたね。
尚、最大の揺れで台湾震度6を記録したのは、雲林県の草嶺という地域です。
台湾第二の都市、高雄は震度5の揺れを観測しています。台湾震度では
5弱と5強がないので、どちらかわかりません
。震度5弱と5強では体感も
被害もまるで違うので、日本では分けられたのですが、ここは台湾の震度なので
どちらかはわかりません。こちらへお出かけの方が
いる場合は、念のために怪我がないかくらい確認が取れれば安心ですね。
台北への直接被害以外の影響
直接被害を免れた台北ですが、地震での間接被害は免れないようです。
台南、高雄などの都市では、ある程度の地震による被害があると思われ、
この地域の企業と取引がある企業では、製造ラインが止まるかもしれません。
また、観光に影響がでると考えられています。台湾への観光客は短期的に減ると
考えられます。台湾高速鉄道(台湾版新幹線)は台中市以南の営業を一時停止して、
一時混乱しましたが、こちらは9日現在平常運転されているようです。
1999年以来の大地震でしたが、それなりに対策もされていましたので
一部のビルで大々的被害を受けましたが、ありえない、というところまでは行っていないようです。
しかし72時間を過ぎ助からなかった命もあるところで
なんとも言えない心境です。
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