13Mar

少し前からPM2.5という言葉が話題になっています。PM2.5は黄砂よりも
小さなサイズの粒子で、空気中を漂うのです。そのような小さな物質
ですが、呼吸器疾患や循環器疾患の原因になるとされています。さらに
PM2.5のなかには発がん性物質も含まれ、発がんのリスクを高めているとされます。
発がん性もある?黄砂より怖いPM2.5の謎
PM2.5というのは、サイズが2.5マイクロメートル以下の粒子の総称です。
マイクロメートルとは、1ミリメートルの1/1000の大きさのことです。
サイズが小さすぎて分かりにくいと思いますので例を挙げると、髪の毛の
太さが70マイクロメートル、スギ花粉が30マイクロメートルです。
黄砂は大きさが、4マイクロメートルです。PM2.5は、それらと比べても遥かに
小さいのです。PM2.5は小さい粒子の総称ですが、自動車や工場など人間の
活動によって発生します。PM2.5を構成するのは炭素、アンモニウム塩、
硫酸塩、硝酸塩など、その他金属の化合物などです。
これらすべてが有害というわけではありませんが、有害なものも含まれます。
PM2.5の大きさの粒子は、人間の呼吸によって肺に吸い込まれます。
粒子の粒が小さいので肺の奥深くまで到達します。これにより、喘息、
気管支炎といった症状を引き起こす可能性があります。
これらは呼吸器疾患ですが、PM2.5が血管に入り込み血液の流れに乗って
しまった場合は、循環器系の疾患が心配されます。さらには、
発がん性も指摘されています。WHO(世界保健機関)の発表によると、
PM2.5は5段階中最も危険なランクに分類される発がん性物質となっています。
PM2.5は、出来る限り身体に取り込まないようにしたいですね。
しかしながら対策らしい対策はないのです。PM2.5は市販のマスク程度では
通過してしまうと言われています。PM2.5をカットするには、粉塵が
PM2.5の飛散量の予測がありますので、気になる方はご確認ください。
http://www.tenki.jp/particulate_matter/
PM2.5と黄砂が合わさると最悪レベルの発がん性物質になる
PM2.5は経済発展の大きい中国で大量に放出されています。環境に関する法令の
整備が遅れている中国では、ひどい日には空が濁るどころか地上付近が霞んで
見えるという有様です。そして、乾燥する春先には、黄砂と一緒にPM2.5が
日本に到達します。
NPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)という物質があります。
これはニトロ基をもつ多環芳香族炭化水素の総称ですが、この中の数種類は発がん性、変異原、
催奇形がある物質として知られています。
これが黄砂とぶつかると、黄砂にくっつく形になり、日本に降ってくるというのです。
中国にはきちんと対策をとってもらいたいものです。中国の環境問題は、既に対岸の火事など
ではなく、私達の問題にもなっています。
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